【オールドケメックス】1941~1980's
1941年にニューヨークで誕生して以来、今なお世界中で使われているコーヒーメーカーのロングセラー「ケメックス/CHEMEX」。
三角フラスコと漏斗を合体させたような特徴的なフォルムは、ドイツ人の科学者ピーター・シュラムボーン博士によって考案されました。 その美しいデザインと極限まで高められた機能性により、近年も再評価の熱が高まっています。 もちろん世界的な名声を得たのには理由があります。一体成型されたガラスのボディと、本体のくびれ部分の 木枠と革紐の持ち手は、キッチンに置くだけでは惜しいほどの美しさを備えています。 そのミニマムなデザインと機能性は高く評価され、ニューヨーク近代美術館(MOMA)やスミソニアン博物館等の永久 展示品にも選ばれています。また、あのチャールズ&レイ・イームズや柳宗理などのプロダクトデザイナーが 愛用していたことでも有名です。
ケメックスは現在もアメリカのマサチューセッツ州チコピーにある本社で組み立て、検品、梱包が行われ製造が続いています。 こちらのページでは、「オールド・ケメックス」と呼ばれる 1941年~80年代初期ごろに製造されたビンテージのケメックスをご紹介しています。 これまで幾度も仕様変更を重ねており、初期~60年代頃までのパイレックスにガラス部分の製造を依頼していたモデルや、 主に70年代にドイツのガラスメーカーに依頼していたモデルなどが存在します。 オールドケメックスのほとんどは手作業によるハンドブロウ製品です。経年により色合いが変わり、味の出たウッドネック(木枠)や 厚みのある手吹きガラス独特の存在感をお楽しみください。
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【ケメックスの豆知識】
主なサイズ展開
CM-1 1-3cup
CM-2 2-6cup
CM-3 2-9cup
CM-4 2-14cup
「BUTTON/ボタン」といわれる側面下部の突起部分が、カップ数の目安。 それぞれ、ボタンの部分までコーヒーを淹れたときに、
CM-1の場合で2cup
CM-2の場合で3cup
CM-3の場合で4cup
CM-4の場合で6cup
まで入っていることを示します。
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ファイヤーキングとの相性も抜群 インテリアとしてもおすすめ
ケメックスのコーヒーメーカーは、1940年ドイツ生まれのアメリカの科学者ピーターシュラムボーム博士によって考案されました。シュラムボーム博士はドイツ キールの富裕な家庭に生まれベルリンで物理化学の博士号を取得した化学者で、ケメックスの三角フラスコと漏斗を合体させたようなデザインは、以前から実験室に転がっているフラスコをコーヒーメーカーの代用として日常的に使用していたことにヒントを得て製作された、まさに実験室から生まれたコーヒーメーカーなのです。
ケメックスが考案されたのは第ニ次世界大戦の開戦中だったため、ガラス製品は軍の許可なしに生産できませんでした。その事を知ったシュラムボーム博士は、ラテン語の名文句「王は細部に拘らず、されど大統領は細部にも注意を払う」で始まる手紙を当時のアメリカ大統領ルーズベルトに送り、これに感動したルーズベルト大統領は、直ちに許可を与え生産を開始することができたという逸話もあります。