ファイヤーキングは、アメリカのアンカーホッキング社の耐熱ガラスブランドです。

1941年に誕生し、現在も存在するブランドですが、なんといっても1941~86年まで製造されていた耐熱ミルクガラスの製品が有名です。 ミルクガラス製造終了(86年)から30年以上が経過した今でも、「使えるヴィンテージ食器」としてアメリカ、日本を中心に世界中で人気を博しています。
★当店では、耐熱ミルクガラス製の「ヴィンテージ・ファイヤーキング」を専門に取り扱っています。

ファイヤーキング(ヴィンテージの耐熱ミルクガラス)には、なんともいえない優しい使い心地、そう簡単には割れない耐久性、そしてなにより豊富にそろったカラーやプリント、フォルムがそろっています。 当時、アメリカの日常にはファイヤーキングがあふれ、レストランや家庭でも普通に使われていました。 80年代に生産を終えた今でも、アメリカはもとより日本でもたくさんのコレクターに愛されつづけています。 現在の日本でも注目度は高まるばかり。専門コレクターズブックが続々と発売されるなど、いまもなお愛好者はふえつづけているのです。 ファイヤーキングといえばまっさきに思い浮かぶのがマグカップ。もっとも生産数が多くポピュラーなアイテムです。 神秘的な翡翠色の「ジェダイ」シリーズから、プリントもの、キャラクターもの、アドバタイジング(企業広告)ものまで、さまざまな種類が存在します。

ファイヤーキングの魅力は数え切れないほどありますが、一部をご紹介すると・・・

  • 半透明のミルクガラス製なので、飲みものを入れると中身が透けてみえます

  • 陶器とは違い、ガラス特有のツルンとした手触り口触り。ずっと触れていたいほどのさわり心地

  • まるっこくてぽってりとしたかわいらしいフォルム

  • ちょっとやそっとじゃ割れません。耐久性もばっちりなので、毎日のコーヒータイムにも大活躍

  • シンプルなデザインでポップなカラーがたくさんあります

  • コレクションしてみてください。ファイヤーキングに囲まれる生活は幸せです

と軽くあげただけでもこれだけあります。
どれかひとつでもビビっときたら、ぜひファイヤーキングを手にとってみてください。すぐにとりこになるはずです。 集めてたのしい、使ってたのしい、そんなすばらしい食器なのです。

ファイヤーキングは、デザインやアート関係の方々にも人気が高く、様々な映画やドラマなどの作品で小道具として使用されています。そんなファイヤーキングが映画などに登場したシーンを「ブログ」にまとめましたので、是非こちらもご覧ください。

  • 当時の資料より。ファイヤーキングの広告やカタログのほか、スーパーで販売されている様子が伺えます



バックスタンプ(刻印)のいろいろ

マグやプレートの底には Fire King ブランドのバックスタンプ(刻印)があります。時代によってさまざまな種類がありますので、刻印別に探してみるのも楽しいかもしれません。一部のアイテムには刻印がないものもあります。

  • 1940年代

    最初の最初はこんなにシンプル。ブロック体だったのです。ジェダイのこの刻印はかなりのレアもの

  • 1940年代~50年代初頭

    Fire-Kingの筆記体ロゴマークの登場です。GLASSと入っているタイプは初期です

  • 1940年代~50年代初頭

    前の刻印と比べるとOVENとFireKingの上下が逆さま。初期製造のプレートなどにみられます

  • 1950年代

    グラスからウェアに変更。レストランウェアに比較的多いスタンプです

  • 1940~70年代

    バックスタンプがないものもあります。初期ではフィルビーが有名。ジェーンレイではあったりなかったりもします。後期製造のブルーヘブンなども刻印のないシリーズです

  • 1940~80年代

    左右逆さまのバックスタンプ。ジェダイやアイボリーのパイプレートなどにみられます。元々はクリスタル(透明)のアイテムで使用されていたもの

  • 1950年代中期~60年代初頭

    MADE IN U.S.A.の表記が入り、アメリカ産をアピール!グローバル展開のスタートです。Dハンドルマグに多いバックスタンプです

  • 1950年代中後期

    スウェディッシュモダンボウルの刻印。PAT PENDとは、patent pendingの略で特許出願中という意味です

  • 1960年代

    OVENが消え、社名のアンカーホッキングのロゴとアンカーマークが加わりました。Dハンドルやスタッキングマグによくみられます

  • 1960年代中期~70年代中後期

    フッテッドマグなど、底の面積が小さいタイプにはこのバックスタンプ

  • 1960年代中期~70年代中後期

    耐熱表示のOVEN-PROOF追加。プリントマグはこのスタンプが多いです

  • 1970年代中後期~1986年

    直火にかけられるという誤解を招くとして、製品のバックスタンプからは「Fire King」の文字が消えましたが、ブランドは継続。ミルクガラス製ファイヤーキングの最後の刻印です。アンカーマークもシンプルな形になりました

  • 1960年代~70年代中期

    プレミアム・カップ&ソーサーやシェルシリーズでみられます

  • 1960年代中期~70年代中期

    シェルシリーズのジェダイでみられる刻印

  • 1970年代中後期

    シェルシリーズでみられる刻印

  • 2000年

    アンカーホッキング社がファイヤーキング誕生60周年を記念して2000年に発売した復刻版「ファイヤーキング2000」の刻印。ブラジル製です

                

ファイヤーキングの使用イメージはこちらからご覧ください。



カップの容量と重量を測ってみました





ファイヤーキング使用上の注意

ファイヤーキングは、耐熱ガラス製品ですので比較的丈夫なのですが、落としたりぶつけたり強い衝撃を与えると、欠けたり割れてしまったりすることもあります。また、耐熱ガラスとはいえ、あくまでもガラスです。電子レンジ・オーブンの使用はできますが、冷たい状態を急に熱く、また熱い状態を急に冷たくといった急激な温度変化に弱いので使用時に多少の注意は必要です。特に冬場、マグがキンキンに冷えているときは、水道のお湯などで常温にもどしてから熱いお湯を注ぐようにしてください。


ダメージ用語について

クラック : ヒビ
チップ : カケ
プリントロス : プリントの剥がれ。製造時よりプリントロスがあることも多いです。
カラーロス : 吹き付けカラーの剥がれ。製造時よりカラーロスがあることも多いです。
ヘアライン : 練りムラの白いラインと、へこみラインを指します。どちらも製造時にできてしまうもの。
ホワイトスポット : 白い小さな斑点。多かれ少なかれ、ほとんどのミルクガラス製品にみられます。
フリーバイト : 製造時にできてしまう小さなカケ、ざらつき。(ノミが噛んだような形状のため、フリーバイトと呼ばれています。)
練りムラ : 型にガラスを流し込んだときのガラス生地の流れ。
劣化線 : ガラスの表面上の浅い亀裂。製造時にできてしまうものと、経年によってできてしまうものがあります。ご使用には影響ありません。
気泡痕 : 製造時の気泡がガラス表面にでた痕。わずかなざらつきがあります。


コンディションの表記について

当店ではアイテムのコンディションを4段階にわけて表記しております。
お客様の目になり、厳しくアイテムをチェックしておりますので、どうぞ安心してショッピングをお楽しみください。


 箱入りや、シール付きなどの未使用デッドストック品
 未使用 及び 未使用に近いもの。当時の製造、出荷時の状態を保ったもの
 細かな傷や多少の使用感があるもの
 目立つダメージや使用感があるもの

多くのテーブルウェア製品がそうであるように、ファイヤーキングにも完全なものはありません。製造時よりの若干の型の歪みがあったり、ミルクガラス特有のヘアラインやホワイトスポットがあったりします。また、プリントものには、最初から多少のロスがあるものもあります。そのため、当店では、細かく商品画像を撮影し、説明させていただいております。


レア度の表記について

ファイヤーキングなどのヴィンテージアイテムはもう製造されていません。すぐに出会えるアイテムもあれば、出会いは一度きりしか訪れないアイテムもあります。そんなヴィンテージアイテムをわかりやすく表記しております。


 激レア!一期一会。もう出会えないかも
 たまにしか出てきません!根気よくさがしましょう
 ちょっと頑張らないとみつかりません
 探せば比較的簡単にみつかります
 たくさんつくられていた為、みつかりやすいです

レア度と人気度は尺度がまったく異なります。 たとえば、人気トップ1、2のジェダイDハンドル、マクドナルドはともにレア度★☆☆☆☆です。 当時も、当然、人気が高いものはたくさんつくられていました。